三枝・六代目圓楽 二人会
2010/5/17 @天満天神繁昌亭
- 桂かい枝 「野ざらし」
- 三遊亭圓楽 「猫の皿」
―― 中入り ―― - 三枝・圓楽 《座談会》
- 桂枝三郎 「お忘れ物承り所」(作:桂三枝)
- 桂三枝 「ゴルフ夜明け前」(作:桂三枝)
もともと『桂きん枝のがっぷり寄席』だったのが、きん枝の参院選出馬で出演できなくなり、代わりに兄弟子の三枝が出演して圓楽との二人会に。三枝効果か圓楽への御祝儀か、補助席も出る大入り。
かい枝は事業仕分けを噺家に引っ掛けたマクラで笑わせてから「野ざらし」を。おそらく持ち時間の都合で、導入部を大胆に端折り、骨を釣りに出掛ける場面に絞って。
圓楽は今回の顛末に始まって、『笑点』の話や時事ネタなど、立て板に水のごとく話題を数珠つなぎで、きっちり笑いを誘う。地方巡業向けに繰られてるものと思われるが、いかにも噺家な口調がちょっと気になる。
あれこれたっぷりのマクラから「猫の皿」をあっさりと。
座談会‥‥と云いつつ、三枝のムチャ振りが発動し、圓楽に大御所噺家の出の形態模写をリクエスト。立川談志の機嫌の良いとき・悪いときは秀逸。その後、弟子の枝三郎を呼び出して、上方四天王+三枝の出。
枝三郎はマクラできっちり掴んでから、三枝作品の「お忘れ物承り所」をコンパクトに。それでも独自のアレンジがあちこちに。
客席照明を少し落とし、高座にはスクリーンが。映像+音響で「ゴルフ夜明け前」を演出。三枝が登場し、このネタをおぼえたいと云う圓楽に稽古を付ける意味合いでのチョイスだったが、当の圓楽は翌日の仕事の都合で会場を後に。「本来、演るべきだった人がみんないない‥‥」「なんのためにこんな長いネタを‥‥」「一所懸命おぼえたのに‥‥」とボヤく。
なかなかネタに入りづらそうだったが、坂本龍馬や近藤勇がゴルフに興じる噺は大河ドラマ『龍馬伝』と相まって今年は旬。たっぷり。
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