桂都んぼ改メ四代目桂米紫襲名披露公演
2010/8/14 @京都府立文化芸術会館
- 桂小鯛 「子ほめ」
- 桂団朝 「秘伝書」
- 月亭可朝 「野ざらし」
―― 中入り ―― - 《襲名披露口上》
- 桂ざこば 「強情」
- 桂米紫 「堪忍袋」
15 年振りくらいの会場。約 400 席の会場で 8~9 割の入り。
トップの小鯛は「とま都から小鯛に、野菜から魚に変わりました」。米朝一門の会と云うことでか、「子ほめ」は仕込みからすでに省略されててかなりコンパクト。
つづく団朝は実家の宣伝をたっぷりしてから「秘伝書」をテンポ良く。
可朝はおなじみの相撲協会の話から博打話で笑わせ、古今亭志ん朝と生年月日がまったく一緒だったが性格は真逆だったってな話など、マクラたっぷり。「野ざらし」は喜六的男の歌いっぷりが、いかにも可朝らしくてたのしい。
中入りを挟んでの口上は下手より、司会の団朝、塩鯛、ざこば、米紫、可朝、南光。
塩鯛は自身も襲名したばかりで「人のことを応援してる場合やない」。真面目すぎた弟子修業時代のエピソードなど。
南光は先代の米紫が嫌いだったって話。
ざこばは、可朝と米紫のどっちが一番弟子かもめていた話を。
可朝は「芸人のにおいを持っている」米紫のファンであると公言。ゆるめるところはたっぷりゆるめ、締めるところはきっちり締める、心地良い口上。
ざこば可朝の参議院選挙出馬時のエピソードをマクラに「強情」。いかにもニンに合った噺。
紫の着物で登場した米紫は、初めての襲名披露公演と云うことでか、いつになくやや硬い表情。たっぷりめのマクラでほぐしてから「堪忍袋」を。桂かい枝に似た演出。
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コメント
ご無沙汰しております。米紫@京都公演お越しやったん
ですね。私も行っておりました。文化芸術会館は、なかなか
いい小屋ですね。最後尾でゆったりと楽しみました。
ぶっちゃけ可朝師匠の口上が目当てで行ったのですが、
「野ざらし」いいですねぇ。サイサイ節のあたりは非常に
心地よかったです。また聞きたい一席でした。
もちろん米紫さんも熱演で良かったですよ(^^)
投稿: 小 | 2010.09.17 07:11
■ 小 さん
私もお目当ては可朝さんでした。:o)
可朝さんとざこばさんが口上の場にならんだとき、どんな話が飛び出すのか、どんな空気になるのか、そこらが気になって。
口上では、普段はフワフワした可朝さんも締めるときは締める、そんなカッコ良さを感じました。
「野ざらし」は歌の上手さが光ってましたね。
上方でも何人かで「野ざらし」を観てますが、あそこまで雰囲気を醸し出して演られたのを観たことはありません。
キャリアももちろんなんでしょうが、歌になんとも色気があって、独特の魅力がありました。
投稿: わさび | 2010.09.18 01:21