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桂雀喜 vs 笑福亭たまの新作交換会

2011/6/22 @動楽亭

  • 桂福丸 「書割盗人」
  • 笑福亭たま 「桃次郎」(原作:長坂堅太郎)
  • 桂雀喜 「ドーベルマン刑事」(原作:笑福亭たま)
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭たま 「ストーカー」(作:笑福亭たま)
  • 桂雀喜 「仮面ライダーなにわ」(作:長坂堅太郎)


 40 人くらいの入り。

 福丸は「新作の会で古典は演りにくい。そんななかでの自分の生き様を観てください」と「書割盗人」を。全体の雰囲気や掛け時計のくだりなど、笑福亭銀瓶からの型と思われる。序盤は《つもりで生きる男》がしっかりしすぎな感もあったが、終盤の弾けっぷりがスゴい。ラストのアドリブも効いて大ウケ。

 「桃次郎」は未見だが、たま版は原形をとどめていないよう。亡くなった長男の桃太郎に代わって次男の桃次郎に第二次鬼ヶ島戦争への出動が要請される噺。ダジャレ多し。
 たまの 2 席目「ストーカー」は、好きになった男にストーカー女が付きまとってると監視する女の噺。ヒッチコックの映画『裏窓』的演出がたのしい。

 たまの「ドーベルマン刑事」は麻薬捜査がメインとなるが、雀喜版は立てこもり事件(?)の現場へ急行。エッセンスを残しつつ、まったく異なる展開に。
 雀喜の 2 席目「仮面ライダーなにわ」は聴いてみたかったネタ。昭和の《仮面ライダー》シリーズのゆるいパロディーだが、着物の上から変身ベルトを装着し、自身で CD を操作して BGM を入れたり、途中で CM が入ったり、ディテールへのこだわりが半端ない。演ってる本人がたのしそうで、同世代人でもあり、かなり共感できる。「ドーベルマン刑事」でもだったが、地下鉄谷町線沿線へのこだわりがほほえましい。

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