IGF - GENOME 12

2010/5/9 @大阪府立体育会館 第 1 競技場

【アントニオ猪木デビュー 50 周年記念大会 第 2 弾】


 プロレスは久々。7 割くらい入った感じ。

澤宗紀 vs 定アキラ
 格闘探偵団バトラーツ風味。

アレクサンダー大塚 vs アイアン・プリングス
 久々のアレク。短時間決戦で食い足らず。

【IGF キックボクシングマッチ 3 分 3 R】
角谷正義 vs 軽部秀和

 体格で勝る角谷が勝ってあたりまえな試合なのに 1 R からグダグダ。技術もないのに、紹介 VTR でなぜ勝利宣言できたのか疑問。

ウルティモ・ドラゴン vs ロッキー・ロメロ
 さすがにウルティモは華がある。短時間で物足りなさもあったが、前の試合が酷すぎただけに、キレのある動きに感動。

ザ・プレデター vs タカ・クノウ
 これぞプロレス! 野獣 vs 武士道! タカ・クノウ、もう少しプロレス頭が備わればおもしろくなりそう。

ネクロ・ブッチャー vs ボブ・サップ
 ネクロ・ブッチャーは大仁田厚に近いスタイル。ボブ・サップはダメ。

 休憩後に猪木劇場。WWE で殿堂入りした猪木が、なぜか書を披露。「殿堂」ならぬ「田道」と書くなど、ダジャレ連発。最後に詩「道」を朗読‥‥と思いきや、サックス奏者が出てきてジャズ風アレンジ。バカ負け。

【INOKI 50th anniverary スーパーレジェンドマッチ】
初代タイガーマスク&藤原喜明 vs 藤波辰爾&グラン浜田

 太っても虎、タイガーのキレがスゴい。藤原の誤爆を受けたタイガーが相手側に寝返り、怒った藤原がレフリーにまで手を出して反則負け。なんとも昭和の薫り。

ジョシュ・バーネット vs マスクド・アルティメット
 いまいち盛り上がらず。

小川直也&澤田敦士 vs 鈴木みのる&丸藤正道
 ジュニア級の選手に混じると、やはり小川の体格の良さが際立つ。しかし、動きがドタドタした印象で、技も STO 頼みで変化に乏しい。このなかで唯一、闘魂注入されていない丸藤が澤田を、切れ味鋭いトラースキックの連発から不知火でフィニッシュ。
 試合後、鈴木と小川のマイク合戦に、猪木が割って入って「ダー!」。予定調和のエンディングでやや興ざめ。

 スタンド自由席 3,000 円で、パンフレットと応援タオル付き。コスト・パフォーマンスは十分。某後輩に釣られて、思わずウルティモ・ドラゴン応援マスクを購入。


アントニオ猪木 IGF プロレスリング

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DRADITION - Ascending Current 2008 上昇気龍 3

2008/11/9 @大阪府立体育会館 第二競技場


 無我から西村修や後藤達俊らが離脱したことで魅力減だったんですが、いつものように 某後輩 からのオファーでひさびさに参戦。いつのまにか無我から DRADITION に改名されてました。
 シリーズ開幕戦だったんですが、府立第二だとやっぱりマイナーなイメージが。でも、今回は金券ショップで最前列のチケットを偶然見つけ、なんとなく期待感アップ。
 いつものように雑感を。結果は こちら をどうぞ。


南野タケシ&梶原慧 vs 大原はじめ&黒影
 大原の袴はプロレスのコスチュームとしては目新しくて良いが、そこにかわいらしいパッチで台無し。試合スタイルも格下の梶原をおちょくるような感じで、どうも好きになれない。

【3 WAY マッチ】 菊タロー vs 男盛 vs 堀口ひろみ
 堀口はなかなかのイケメン。菊タローはおなじみの盛り上げトーク。そしてアレクサンダー大塚が男盛に改名してて、ダンディーな紫のガウンの下には地下足袋と褌!
 男盛は攻撃を受けると M であることを押し隠すような悶絶リアクション。おもろ過ぎ!
 あきれた菊タローが無効試合に。そして呼び込んだのが、食いしん坊仮面‥‥じゃなくてえべっさん! 菊タローの提案でタッグ・マッチに変更。

菊タロー&えべっさん vs 男盛&堀口ひろみ
 菊タローとえべっさんが絶妙のコンビネーションを見せるも、やっぱり視線は男盛に。尻と局部を多用した攻撃は男色ディーノとはまた違った味わい。最後は男盛がもろ出しで負け。スゴい!

ヒロ斉藤&アミーゴ鈴木 vs 青柳政司&アステカ
 なんだか普通なタッグ戦。目の前でヒロのダイビング・セントーンが出るとうれしい。

 ここで休憩。

エル・ブレイザー vs ペケーニョ・ダミアン 666
 顔面に奇怪なペイントを施したダミアンは元気いっぱいのルチャ戦士。対するブレイザーは無気力キャラ。ダミアンの筋肉バスターやブレイザーのデジャヴは圧巻だったが、まったくスウィングせず。ブレイザーはあかんね。

藤波辰爾&吉江豊&関本大介 vs 嵐&長井満也&ベアー福田
 関本が良い! 身体もがんばって作ってることがわかるし、なにより目が大きいので得してる。表情から痛みが伝わる。
 逆に長井は‥‥無理してるなぁ。悪ぶっても良い人ぶりがにじみ出てると云うか、真面目なんやろね。
 藤波が嵐をコブラツイストで捕らえ、カットに入った福田を関本が、長井を吉江がアルゼンチンバックブリーカーでそれぞれ捕縛した場面がハイライト。最後は藤波が嵐に 4 の字固めを決めてギブアップ勝ち。藤波のドラゴンリングインは今回もお預け。
 試合終了後、藤波のテーマ曲“ドラゴンスープレックス”に合わせて「ドーラーゴン」コールしてると、負けた長井がこっちに迫ってきて、胸ぐら捕まれて「お前、声でけえんだよ!」と怒鳴られてビックリ!

 ここでリング調整。(おそらく立会人の藤波待ち)

【NWA インターナショナル・ジュニアヘビー級王座決定戦】
ウルティモ・ドラゴン vs スペル・デルフィン
 藤波も巻いたベルトを賭けてのタイトル戦。デルフィンはスッと入場したが、ウルティモは観客とハイタッチしながらリングを 1 周してリングイン。好感度抜群。
 大技を狙うデルフィンに対し、ウルティモはジャベ(メキシコ流のグランド技)で応酬。ひさびさに見たラ・マヒストラルに感激。最後はデルフィンがジャーマンスープレックスホールドで 3 カウントを奪うも、やや唐突な印象。


 個々の試合ではそれぞれ見所があったりなかったり、興行としては思ってた以上にたのしめました。とくに男盛や関本は当たりでした。負けはしましたが、ストイックなウルティモも良かったです。
 ただ、団体としての色付け・方向性は希薄になって、普通のインディー団体になってしまったように思います。西村がいた頃の、《無我》だった頃の、レスリングへのこだわり、昭和プロレスへのこだわりはまったく欠落しています。その失ったものが、他団体の関本に感じられたのがなんとも皮肉でした。

DRADITION

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全日本プロレス - CROSS OVER '08

2008/6/28 @大阪府立体育会館


 勝敗等の詳細は 試合結果 をご参照ください。

【超適当コメント】
 アリーナ席はほぼ埋まるも、座席が 6~8 列程度で構成されてて元々少ない設定。スタンド席は南北側が完全閉鎖で、それでも 2 割程度の入り。厳しい現実。
 8 人タッグで対峙した佐々木健介とレネ・デュプリがすばらしい。健介の躍進は期待どおりだったが、デュプリの見事なバンプに平服。ラリアットで場外へ吹き飛ばされ、勢いで立ち上がったかと思いきや、そのまま前方へ昏倒。アメリカン!
 メインの《三冠ヘビー級選手権試合》は王者・諏訪魔に挑戦者・西村修が挑む。西村は入場時から裸足で気合い十分。観る方のテンションも上がったが、始まってみれば諏訪魔が西村の無我スタイルに必要以上に付き合う緊張感のない予定調和な展開。途中、西村がラフな展開を仕掛けるも、全体に(渋い展開でもない)地味な展開で、セミの武藤敬司と鈴木みのるが対峙したタッグに完全に食われた印象。
 見所もあったが、かつての老舗の風格は薄れ、インディー大集合の様相。所属選手が少ないと仕方ないのかもしれないが。

全日本プロレス

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健介オフィス - Take The Dream Vol. 5

2008/6/13 @大阪府立体育会館 第二競技場


試合結果は こちら をどうぞ。

【超適当コメント】
 とにかく健介がスゴい!
 丸藤との試合だったと云うこともプラスに作用したと思うが、いままでにないムーヴの連発。興行全体から手作り感が伝わってきて雰囲気も良い。今後にも期待。

健介オフィス

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DDT - 大阪どうでしょうリターンズ

2008/1/6 @デルフィンアリーナ道頓堀

 文太さんの会が 16 時頃に終わり、DDT が 17 時スタートと思って会場に行ってみると、これが 18 時スタート。仕方なくマクドで時間潰し。チケットの手配をお願いしていた 某後輩 と合流し、頃合いを見計らって再び会場へ。
 大阪プロレスの本拠地が新世界から道頓堀に移転。場所は TORII HALL の東奥です。会場名も《デルフィンアリーナ道頓堀》とプチ・リニューアルし、以前は床座りだった客席はパイプ椅子ながら完全椅子席に。地階と 1 階を使い、地階に設置したリング上空が 1 階スペースに吹き抜けてます。客席は地階がメインで、1 階は吹き抜け周辺のボックス席(VIP ルーム)とバルコニー席と物販コーナーになってます。ちなみに、物販コーナーの壁面はスペル・デルフィンのお宝展示スペースです。
 ほぼ満席でええ感じの入り。リングアナによると、東京近郊からの遠征組もかなり含まれてたようです。


柿本大地 vs 松永智充
 若手の前座試合ながら、バチバチの展開がなかなか。もう少し大技を控えて試合を組み立てられるようになれば、前座としてベストだろうが。DDT、侮り難し。

中澤マイケル vs カブキキッド
 身体中にローションを塗りたくった中澤はとにかく気持ち悪いが、ヌルヌルで相手が技をかけられないと云うギミックはおもしろい。ただ、ローションやローションの瓶は凶器にならないの? 公認凶器? 途中、着ているシャツで中澤のローションを拭き取るカブキキッドの攻撃(?)に拍手。

KUDO&ヤス・ウラノ vs マサ高梨&星誕期
 元力士の星誕期はさすがにデカい! ダメなリーダーの高梨との組み合わせも良し。KUDO 組はタッグ慣れしていて試合をコントロール。タッグ的おもしろさのなかに笑いを適度にブレンドして、DDT の試合としては万人向けの展開に。

HARASHIMA&飯伏幸太 vs ポイズン澤田 JULIE&タノムサク鳥羽
 ポイズンが入ってるだけに漫画チックな展開になるかと思いきや、飯伏と鳥羽の対立にスポットが当たる好試合に。異種格闘技戦のような趣だが、いつも気になるのが鳥羽のパンチが途中からどうもグローブでひっぱたいてる感じになること。総合仕様の薄いグローブを使うと威力が強すぎるだろうし、ここらが DDT の難しいところ。
 ポイズン・ファンとしてはポイズンの目立つムーブもなく引き気味で残念だったが、その分、こちらも支持してる鳥羽が勝利して飯伏との今後につながる流れは良かった。

 ここで休憩。

アントーニオ“ザ・ドラゴン”本多&諸橋正美&塩田英樹 vs ディック東郷&大鷲透&諸橋晴也
 東郷組が強過ぎ(本田組が弱過ぎ?)て、あきらかにパワー・バランスが取れてない 6 人タッグ。劣勢のアントンに悲壮感が漂う。
 東郷組は《METAL VAMPIRE》と云うユニットでヒール軍団として活動してるみたいだが、普通に《悪い奴らの集まり》って感じ。どこらへんが《メタル》で、どこらへんが《ヴァンパイア》なのか? いまどきのプロレスに、ましてや DDT に必要なのか疑問。(遠征興行を単発で観てるとわからないところもあるんだろうが)

【DDT エクストリーム選手権試合】
〔王者〕男色ディーノ vs 高木三四郎〔挑戦者〕

 試合はレインボーフィニッシュルール(スクリーンに出される「誰々選手の何々」と云うお題に沿って前後のムーブまで再現しないとフォールやギブアップが認められないと云うルール)でおこなわれる。「飯伏幸太のフェニックススプラッシュ」と出た途端にふたりが「パス!」と云ったり、三四郎が観客を煽ってしまったり、ディーノが相手をまさぐったり股間で攻撃したりしてしまって認められなくなるなど、最初はおもしろかったが、これが延々と続くと途中からコントの様相。
 「ポイズン澤田 JULIE のガルストリーム」「塩田英樹のキャプチュード」「HARASHIMA の蒼魔刀」では、本人が出てきて試技。最後に三四郎が HARASHIMA、ディーノと立て続けに蒼魔刀を決められて敗戦。


 どの試合もプロレス的におもしろく、ここらに DDT のプロレス愛が感じられますね。新日本と DDT が同じ日に興行してたら、いまなら間違いなく DDT を観に行くと思います。
 ただ、メインがコントみたいだったのが残念。内容云々よりも、この試合を興行のどのポジションに置くかと云う問題。適材適所があると思うんですよ。これなら中トリの HARASHIMA 組 vs ポイズン組 と入れ替えた方がスッキリして帰れたと思います。

 次回は 3 月 20 日(木・祝)に、おなじくデルフィンアリーナ道頓堀にて。

DDT XXXch Official Web

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全日本プロレス - 2007 世界最強タッグ決定リーグ戦

2007/12/9 @大阪府立体育会館


 ひさびさの全日は、最強タッグの決勝で府立なのに、かなり席が潰されてて 2 階席は半分も入らず、チと残念。カードは魅力的だと思うんですけどねぇ。
 某後輩 が用意してくれたビールでええ心持ちになりつつ、なんじゃかんじゃとしゃべりながらの観戦に。


平井伸和 vs 征矢学
 全日らしい地味な前座戦。平井が裏 WAR スペシャルを極めると征矢が唐突にタップ・アウト。無我からくら替えしてきた征矢には、体躯を活かしたダイナミックなプロレスをめざしてほしい。

太陽ケア&ハワイアン・ライオン vs T28&真田聖也
 ヘビー vs ジュニア の構図で、太陽組が「そこまでして勝ちたいんかい!?」と云う大人気ないファイト。プロレスは結果もさることながら、そこにいたる過程で観客が魅了されるんやから、もうちょっと T28 組を受け止めてもええんとちゃう?
 ちなみに「T28」は「テツヤ」と読ませるそうです。

【2007 世界最強タッグ決定リーグ戦 優勝戦進出決定戦】
佐々木健介&川田利明 vs 小島聡&諏訪魔

 後に入場してきた佐々木組に VOODOO-MURDERS が乱入し、騒然としたまま公式戦がスタート。まったくもって全日らしくない展開。それでも反撃に転じる佐々木組。やはり健介&川田のタッグは圧巻。健介のストラングルホールドγと川田のストレッチプラムの絵になる競演にはシビレた!
 が、またも VM の乱入。大ブーイングのなか、小島がラリアットから 3 カウントを奪取。負けた川田がめずらしくマイクで「これが全日本か!」と怒りの叫び。伝統の公式戦が台無し。

 ここで休憩。(早っ!)

渕正信&荒谷つぼ八&大鷲透 vs ミゲル・ハヤシ Jr.&ペペ・みちのく&エル・ノサワ・メンドーサ
 「ビバ・メヒコ!」を連発する MEXICO AMIGOS は全員日本人!?
 なぜか『つぼ八』がスポンサーに付いてる荒谷がプチ・ブレイク。ロープを何往復もさせられて疲れさせられるのは往年のラッシャー木村みたい。長老の渕も相手の 3 人を代わるがわるのボディースラム連発で逆に疲労困憊。ここらの展開は新生ファミリー軍団って感じ。渕への(同一人物による)ヤジも、応援してんのかクサしてんのかわからん感じで、かなりおもろい。リングと客席の一体感がたのしい。
 最後に荒谷がムーンサルトプレスでフォール勝ち。意外な大技で大団円。

西村修 vs “brother”YASSHI
 試合開始前からマイクで煽る YASSHI だが、反響してなにを云ってるのかまったく伝わらず。そんな YASSHI を尻目に、西村は座禅で瞑想。ここらの切り返しがスゴい。西村の無我イズムに YASSHI タジタジ‥‥の展開。
 YASSHI が形勢逆転の脚 4 の字固めを極めるも、裏返って逆に YASSHI がタップ・アウト。やっぱり裏返ると極めた方が痛いんや!

アブドーラ・ザ・ブッチャー&鈴木みのる&MAZADA vs TARU&ゾディアック&近藤修司
 急造タッグのブッチャー組と、完全ヒールの VM の 6 人タッグ。
 ブッチャーはとても同じ人間とは思えない体型でノッシノッシと、やっと動けてるって感じ。それでも額から血を流し、ブル・ロープやフォークを手にした様はまことに絵になる。鈴木はさすがにキレのある動きと、あいかわらず良く通る声。
 一方、VM のゾディアックは完全な怪奇派のキャラながら、ブッチャーらの場外乱闘に全部持って行かれた感じで、リング上にいるのになんともいたたまれない。それでもキャラを通すのはプロやね。
 ブッチャーは一度もリングインせず、最後はブッチャー組が負けるも、それでもなんだかええもん観たなぁと云う感じ。試合後、鈴木がブッチャーといっしょに空手の型を演ったりと云うセレモニーがあり、鈴木もレジェンド・レスラーのブッチャーをリスペクトしてるんやなぁと、なんともほほえましい光景。

【2007 世界最強タッグ決定リーグ戦 優勝決定戦】
武藤敬司&ジョー・ドーリング vs 小島聡&諏訪魔

 メインを裁くのはやっぱり和田京平レフリー。ひさびさの「キョーヘー!」コール。試合開始前から動きがシャープで、セコンドに付こうとする VM 勢を追い払う。さすが!
 膝が悪い武藤は技も限られ、低空ドロップキックとシャイニングウィザードを多用。そんななか、フラッシングエルボーやスペースローリングエルボーなど、往年の技に歓喜。なぜか STF まで飛び出すサービスぶり。
 途中で VM が乱入するも、今回はセコンド陣が阻止。劣勢のジョーがなんとか盛り返し、そのジョーが諏訪魔を肩車で担ぎ上げ、コーナーポスト最上段から武藤がダイビング式シャイニングウィザード! ツープラトンにはぶったまげたが、これを返した諏訪魔もスゴい。武藤が諏訪魔をシュミット式バックブリーカーで横たわらせると、スルスルッとコーナーポスト最上段へ。そこからまさかまさかのムーンサルトプレス炸裂! 説得力十分の 3 カウント奪取で世界最強タッグ決定リーグ戦優勝!
 試合後はあっさり引き上げる武藤に対し、ジョーは喜びを爆発させる。ここらはふたりで検討を分かち合ってほしかったところですが、試合内容には大満足。


 カードを見た段階では、なんとなくインディー団体の決起集会みたいやなぁと思ってたんですが、「終わり良ければすべて良し」と云うか、終盤 3 試合の充実ぶりには大満足です。とくに、ここ一番で出し惜しみしない武藤はやっぱり天才だなぁ‥‥と、あらためて思いました。西村のセンスにも脱帽。
 結局、観客をヒートさせた VM の功績も認めないわけにはいきませんが、それでももうちょっとやり方があるように思います。シリーズを通しての流れを追ってない者が云うのもなんですが、いまどき極悪ヒール軍団ってどうなんでしょうね。そこんとこの評価を、生粋の全日ファンの方に訊いてみたいです。

全日本プロレス

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無我ワールド・プロレス大阪大会 M-LIVE

2007/9/23 @大阪府立体育会館 第二競技場

※ ケロプロデュース・プロレスザウルス提供


 前回行けなかった無我に。いま、もっともプロレスらしいプロレス‥‥と云うか、昭和の雰囲気を醸し出すプロレス団体だと思います。この日は『FIGHTING TV サムライ』の収録も入って、試合も盛り沢山。
 ‥‥ってことで、軽く雑感を。結果は こちら をどうぞ。


長井満也 vs 倉島信行
 倉島をしごく長井、の図。試合数が少ない団体で、これを実践提供してて良いのか?と云う疑問も。

KUSHIDA vs くいしんぼう仮面
 ハッスル vs 大阪プロレス。KUSHIDA を見て「ハッスルにまともなレスラーがいたのか!?!?」と云うおどろき。くいしんぼうはやや精彩を欠いた感じ。

竹村豪氏 vs 青柳政司
 とにかく青柳館長の打撃に説得力あり。それを受けた竹村もプロレスラー。
 終盤、青柳館長がキックの応酬からまわし受けで気合いを充電してからの一蹴に感動! これぞリアリティーとファンタジーの融合! 最後は竹村に丸め込まれて疑惑の高速 3 カウントを取られるあたりもプロレス然としててグッド!

グラン浜田&アジアン・クーガー vs 後藤達俊&政宗
 わかりやすいベビーフェイスとヒールの構図。後藤が身体に染み込んだヒール・テクニックを全開に。
 しかしパートナーの政宗が使えなさすぎ。線が細く、基本的なレスリングの組み立てがまったくできていない。基本を飛ばして応用だけ身に付けたような、付け焼き刃感が。最後も、後藤が決めようとするところでタッチを要求し、逆にやられる始末。フラストレーション溜まりまくり。

藤波辰爾&征矢学 vs ヒロ斉藤&高木功
 藤波は要所でドラゴン・ムーヴを決めるも、征矢がまだまだでドラゴンリングインは発動せず。ひさびさのヒロのセントーンに大盛り上がり。

吉江豊 vs 川田利明
 アツい! チョップの撃ち合いから始まり、とにかくゴツゴツした展開。途中、吉江が川田を追い込み、あわや!?!?と云う場面もあり、見応え十分。最後は地力で勝る川田が蹴りで勝利を収めたが、吉江のがんばりに拍手。

【US ヘビー級タイトル・マッチ】
西村修 vs TAJIRI

 王者の西村に試合巧者の TAJIRI が挑む選手権試合を、無我名物の 60 分 3 本勝負で。
 1 本目。立ち上がりの地味な攻防すらも見どころになってしまう、ここらがこのふたりの組み合わせの醍醐味。TAJIRI は西村の左腕に照準を絞り、執拗な攻撃。防戦一方の西村も、アリキックで TAJIRI の左脚を狙う。丸め込み合戦を TAJIRI が制して 1 本先取。
 2 本目。集中攻撃の応酬から TAJIRI がタランチュラに誘うも西村は寸前で脱出。逆に TAJIRI を脚 4 の字固めで捕獲。万事休すか!?!?との場面で TAJIRI が赤い毒霧を噴射! 直後にゴングが鳴って TAJIRI の反則負け。厳しい裁定。
 3 本目。西村の脚 4 の字固めに悶絶する TAJIRI にすがりつかれたレフリーが投げ倒されてダウン。その隙に TAJIRI が緑の毒霧を噴射して脚 4 の字固めから脱出し、弱った西村をフォールするも、レフリーがダウンしたままでカウントされず。ゴチャゴチャしてる間に復活した西村が再度脚 4 の字固めを決めて TAJIRI がギブアップ。
 結果は 2 - 1 で西村の防衛。TAJIRI が 3 本勝負の組み立てに馴染めば、さらにおもしろくなりそう。


 試合数が増えて内容が薄まった感はなく、無我らしさが伝わってくる良い興行だったと思います。とくに休憩後の 2 試合は見応えあり。小規模会場でも小さくまとまってなくて良かったと思います。
 敢闘賞は青柳館長。感動しました!

無我ワールド・プロレスリング

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UWAI STATION OSAKA

2007/7/13 @松下 IMP ホール


 某後輩 に誘われて上井駅へ。事前に知らされたカードのなか、鈴木みのると西村修の試合に新崎人生が絡むのが観たくて。
 もっと閑散としてるかと思いましたが、意外に入ってました。8 割方は埋まってたんじゃないでしょうか。恐るべし、プチシルマ。


 まずは駅長スタイルの上井二三彦の挨拶。「いずれはこの衣装を脱げるように‥‥」って、自ら駅と云うコンセプトを否定。それで良いのか!?!?

内田祥一 vs 黒影
 元・ラ・内田は、なんとも普通の若者で、マスクマンの黒影がパワー・ファイターに見える。どうも冴えないのに内田が勝ってしまった。‥‥

ドン荒川 vs 青柳政司
 全日のファミリー軍団の様相。荒川が浣腸攻撃から疑惑の裁定で勝利。

土屋クレイジー vs 角英輝
 キャラ先行でまったくレスラーらしくない体型の土屋が酷い。角への挑発が観客すらおちょくってるようで、猛烈な不快感を覚える。負けてもスッキリせず。

UWAI 231 号& 32 号 vs マッスル坂井&アントーニオ本多
 コント。リングアナが 231 号と 32 号を操縦。破天荒な本多と、進行を先導する坂井がすばらしい。空中殺法を連発する 32 号に驚愕。しかしながら、事前の打ち合わせが不十分だったようで、間延びしてグダグダ。

近藤哲也 vs 石倉正徳
 柔術の近藤と総合系の石倉。なんだか中途半端。

 ここでプチシルマンと体操のおねえさんにミヤマ☆仮面をまじえてプチシルマ体操の時間。これはいらん。その後、さらに休憩時間。

村浜武洋 vs 吉江豊
 小兵の村浜と巨漢の吉江、体重差 80 kg の異次元対決は、3 分 6 ラウンドでキック・ルールとプロレス・ルールを交互におこなう変則マッチ。村浜の説得力十分の蹴りが「よもや!?!?」と思わせる。最後は吉江に圧殺されたが、好試合。

鈴木みのる&NOSAWA 論外 vs 西村修&新崎人生
 鈴木と新崎の絡みが興味深く、鈴木をロープ渡りのお供に連れ立ったシーンには感動。西村も無我ムーヴ連発で応戦。鈴木の檄が飛びまくり、試合全体をコントロール。
 NOSAWA だけが格下で、ちょっとふざけすぎ。ラストはわかりやすい逆転劇で、西村が NOSAWA をフォール。もっと観たかった。

高瀬大樹 vs 須田匡昇
 寝技日本一の高瀬と、修斗王者の須田の格闘技戦。‥‥のハズが、須田はなぜかマスクをかぶって登場し、試合もそのままの姿で。しかし試合は格闘技戦で、なんとも変な雰囲気に。場外乱闘あたりから客席は水を打ったような静けさに包まれ、高瀬が須田のマスクを剥いでもリアクションなし。高瀬が勝つも‥‥どうなん?


 なんかもう、全体にグダグダ。リングが駅で選手・試合が列車と云うコンセプトのようなんですが、そこにこだわった演出も中途半端ですし、駅長自身がコンセプトを否定するようなことを平気で云ってるし。開催すること自体が目的のようになってる感があります。
 あ、ケロちゃんこと田中リングアナも来てました。

UWAI STATION official blog

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無我 2007 M-ROAD

2007/5/16 @大阪府立体育会館 第二競技場


 毎度おなじみ 某後輩 と無我観戦。
 今回は《藤波辰爾国内 3500 試合記念》と銘打ったツアー‥‥なんですが、なんとも入りが悪い。ザッと 5~6 割って感じ。試合数は少なめですが、カードも良いし、大阪プロレス参戦で華もあるし、なんで? ヒロ斉藤の欠場が影響してる?


征矢学 vs 倉島信行
 とにかく倉敷がいまどきのレスラーじゃなくて、なんか永源遙予備軍みたいな感じ。一方の新人・征矢はカッコ良い身体。それでも試合は倉敷が逆エビ固めで征矢を下す、ヤングライオンチックな結果に。

後藤達俊 vs 長井満也
 やられていても終始、後藤が試合をコントロール。ヤバくなったら金的攻撃で流れを変え、きれいな弧を描いて危険な角度のバックドロップ!
 最後も金的→バックドロップでピン・フォール。さすがは Mr.BD だ!

グラン浜田&竹村豪氏 vs クォーターメイン&ビリーケン・キッド
 タッグで中トリなのに 20 分 1 本勝負ってどうよ!?!? 盛り上がってきたところで時間切れ引き分けで延長コールも起こらず、なんとも消化不良。浜田のがんばりが光る。竹村とキッドのシングルってのも良さそう。

【藤波辰爾国内 3500 試合出場記念試合 第 3498 試合】
藤波辰爾 vs スペル・デルフィン

 休憩後に特別試合。やっぱり藤波のテーマ曲は“ドラゴン・スープレックス”に限る。曲に合わせて「ドーラーゴン!」とコールできるし、これだけでテンションが上がるから。
 デルフィンにとっては憧れの選手との対戦だろう。その藤波にデルフィンクラッチを極めたシーンに感動。(あっさり返されたけど)
 ドラゴン殺法をたたみ掛けるまでもなく、ドラゴンスリーパーでデルフィンがギヴアップ。フルネルソンでのドラゴンスープレックスの攻防くらいは見たかった。

西村修&吉江豊 vs 川田利明&青柳政司
 メインは 60 分 3 本勝負。ここらが無我らしい、昭和の薫りプンプン!
 1 本目、青柳の鋭い蹴りにびっくり! 川田が西村にストレッチプラムを極め、粘る西村を逆方向にひねってギヴアップを奪う。説得力十分。
 2 本目、なぜか満身創痍の西村がリングに。吉江に変わるとことちゃうん? そのまま西村のローンバトルがつづくも、ストレッチプラムにきた川田を逆さに押さえ込んで逆転の 1 本。
 3 本目、混戦のなか、川田と西村のバックの取り合いを制した西村がコブラツイストでガッチリ固めたところで、吉江が青柳をダイビングボディプレスでピン! 逆転勝利!
 倒立やスピニングトーホールドなど、西村節爆発! 川田との丁々発止のやりとりも見ごたえあり、すばらしい試合に!


 ‥‥ってことで、試合数は少なくても見どころ満載の無我です。集客や選手層の薄さなど課題もありますが、もっと入っても良いと思える内容を持ってます。ケロちゃんのコールも健在ですし。
 殺伐とした遺恨がなくても成立するプロレス、ええもんですよ~。

無我ワールド・プロレスリング

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無我 2007 M-SPIRIT

2007/2/25 @ABC ホール


 日曜の午後にプロレス観戦。会場前で 某後輩 と合流し、会場入りするとやや薄い入り。試合開始直前にはそれなりに入りましたが、それでも空席がチラホラ。


倉島信行 vs マーク・マッカイ
 諸般の事情でほとんど観られず。

竹村豪氏 vs 正田和彦
 とにかく正田の動きが良い! 驚愕のムーヴ連発に感動!

吉江豊 vs 後藤達俊
 セコンドに後藤が目配せすると、すぐさま椅子が。公認凶器!?!? 後藤優勢で進み、差し上げた指を回した後藤がバックドロップを狙うも、体重を使って見事に切り返す吉江。最後は吉江がダイビングボディプレスでピン。なかなかの好試合。

 ここで休憩。

長井満也 vs 川田利明
 あまり期待していなかったが、長井が善戦。グラウンドに始まり、張り手の応酬、エルボーの応酬でゴツゴツした展開。川田のストレッチプラム、長井のキャプチュードに会場が沸き、またも打撃の応酬に。最後は川田のグーパンチが炸裂し、長井が沈む。

西村修&ヒロ斉藤 vs ジョン・ウォルター&藤波辰爾
 注目の藤波のタッグ戦。西村と藤波の力比べで静かにスタートし、徐々にヒート・アップ。キラー・コワルスキー道場出身のウォルターも善戦。西村と藤波がコブラツイストの取り合いで場外にもつれ込み、西村が場外で決めたコブラツイストに感動。藤波のドラゴンスクリュー連発が出るも、最後はウォルターがヒロのダイビングセントーンに沈む。
 期待してた藤波のドラゴンリングインは不発に終わり、西村の定番ムーヴもほとんど出なかったが、それでも充実。


 全 5 試合を 2 時間で。短くても内容充実で大満足の興行になりました。抗争や対立概念などの凝ったアングルがなくても、派手な大技がそれほど出なくても、試合内容に特化した昭和プロレスのテイストは日本のファンにマッチしてると思います。
 恒例の記念撮影には川田も参加。最後に藤波とガッチリ握手していたのがさわやかな印象で、これが無我の標榜するプロレス空間の心地良さやなぁ、と。

 ABC ホールは番組収録が絡まないと借りられないと云うことだったんですけど、今回は《なにわ突撃隊》のエキシビジョンもなく、どうやって借りたのかちょっと気になりました。

無我ワールド・プロレスリング

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