2009/1/5 @国立文楽劇場
【第 1 部】
- 花競四季寿
- 増補忠臣蔵
- 夕霧 伊左衛門 曲輪文章
【第 2 部】
※ 第 113 回
文楽の正月公演は 3 日が初日で、10 日までは休憩時間にまき手拭いがあります。あわよくば手拭いゲット!を夢見て期間中に、しかもお客さんが少なそうな平日に行ってみました。
入りの方は、第 1 部は 9 割くらい、第 2 部は 6 割くらいでした。舞台の上には正月恒例の にらみ鯛 が鎮座ましましています。
『花競四季寿』は四季をイメージした舞踊。とくに冬の「鷺娘」が美しく、途中で春の息吹を感じさせる衣装へ変わるところも見どころ。夏の「海女」に出てくる蛸もたのしい。
『増補忠臣蔵』は、松の廊下で高師直(吉良上野介)に斬りかかった塩谷判官(浅野内匠頭)を抱き止めた加古川本蔵(多胡外記)の後日譚。最後は日本人好みの展開。
『曲輪文章』(表記は「文章」で一文字)は、放蕩者の伊左衛門と遊女の夕霧太夫の話。とにかく夕霧が美しい。吉田屋の襖が松・竹・梅となっていて、おめでたさを演出。
『新版歌祭文』は落語「愛宕山」でチラッと出てくるお染・久松の話。休憩を抜いても 4 時間近くあり、かなり長い。とくに「野崎村の段」はたっぷり。その「野崎村の段」では桂春團治の出囃子ともなっている曲が最後に演奏される。
桐竹勘十郎の操る久三の小助がとくにすばらしく、性根の悪さが出まくり。
寝不足もあって意識朦朧としまくりでしたが、要所で感じ入る場面があり、たっぷり堪能した感じでした。とくに勘十郎さんの人形は圧巻でした。
第 1 部と第 2 部の間に、毎度お世話になっております T 先生に連れられて楽屋へ。そこで吉田和生さんに夕霧の頭を持たせていただきました。頭だけでもかなりの重量があり、さらに豪華な着物を着せて操ることを考えると、人形遣いもハードな肉体労働ですね。
国立文楽劇場
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